頭痛の日(2月22日)💊

頭痛の日(2月22日)💊

2022/02/26(土)

みなさん、おはようございます。今週もお疲れ様でした。2月ももうすぐ終わりですね。

2月22日は何の日だったか知っていますか?ニュースを見ると、可愛らしい仕草をしたネコの映像と共に「猫の日」と紹介されていました。語呂合わせでニャンニャンニャンということだそうです。それなら、ワンワンワンで1月11日は犬の日なんだろうと思って調べてみたら、なんと犬の日は11月1日でした。うーん、難しいですね。

さて、2月22日は『頭痛の日』でもあることを知っていますか?頭痛外来をおこなっているので、ぜひ、患者さんにも知っておいてもらいたいなと思って、紹介しました。日本頭痛協会では、頭痛の啓発ポスターも作っています。

これまでブログでも何度か紹介していますが、昨年の4月から注射タイプの片頭痛予防薬が日本でも使えるようになり、頻繁に起こる片頭痛に悩まされていた患者さんにとっては画期的な出来事でした。辛い片頭痛は、「仕事に集中できない」「人との約束を遠ざけてしまう」など、日常生活にも支障をきたしてしまうというデータがあります。発作が起こったときにトリプタン系のお薬を飲んで痛みが和らいでも、次の発作のことを考えると不安になってしまうんですね。

当クリニックでは、日本で使える3種類の注射タイプ予防薬「エムガルティ」「アイモビーグ」「アジョビ」すべてを扱っていますので、患者さんの頭痛のタイプ、通院のスタイルに合わせて選択して治療をすることが可能です。

これらの注射予防薬を使うようになって、頭痛の回数や程度が軽減された患者さんのお話を聞くと、かかりつけ医としてとても嬉しいです。ただ、保険適用であるとはいえ、高額(3割負担の方で12,500円から13,500円くらい)なので毎月の注射をするには負担が大きいのも事実です。注射予防薬の効果が出ている患者さんからも、「いつまで注射を続ければいいですか」「将来的にはやめることができますか」とご相談いただくことがあります。

お薬が日本で使えるようになってからまだ1年も経っていないため、しっかりしたエビデンスをもとにお答えすることができずに心苦しかったのですが、先日、片頭痛治療についての勉強会で、良い情報を得ました。講演でお話されていた先生によると、これらの注射予防薬を使っている約200名ほどの患者さんのうち、5-6名の方が、6か月後に頭痛自体がなくなったそうです。あくまで、一部の患者さんについてのお話で、将来的に頭痛がなくなることを保証することはできませんが、少なくともそのように感じている患者さんがいらっしゃること自体に、大きな希望を感じました。

お薬や治療方法にはそれぞれ相性がありますので、患者さんお一人おひとりに合ったテーラーメード医療をおこなって、ぜひ、一人でも多くの患者さんが、片頭痛の悩みから解放されてほしいと願っています。

現在、頭痛のたびにお薬を飲んで痛みをやり過ごしている方、そして、次の片頭痛発作を考えて不安になってしまう方は、ぜひ、片頭痛の予防療法をためしてみませんか。

また、頭痛外来をしていると、頭痛のたびに「このひどい痛みは、脳卒中や脳腫瘍かもしれない」と不安になって来院される患者さんもいらっしゃいます。僕は、脳神経外科医・救急医としてくも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍など「命に関わる頭痛」にも長年携わってきましたので、「命に関わる頭痛」と「片頭痛」について、それぞれたくさんの症例を経験してきました。頭痛を抱えて不安に感じている方は、ぜひ、ご相談くださいね。

雑談ですが、2月22日は「おでんの日」でもあると朝のニュースで見て、夕食にはおでんを食べました。寒い日に食べるおでんは格別ですね。これは、ふーふーふーだそうです。さらに楽しくなって調べたら、翌日の2月23日は、祝日でもちろん天皇誕生日なんですが、僕の大好きな富士山の日でもあるそうです。記念日って、たくさんあるんですね。

この写真、前に撮ったものなんですが、なんだか、雲が不思議なかたちですよね。