高尿酸血症・痛風

尿酸の生成

尿酸はプリン体を材料として、キサンチンオキシダーゼという酵素によってつくられる物質です。尿酸は血液中に溶けた状態で全身を流れています。“体内で尿酸が過剰につくられるとき”や“腎臓から体の外に尿酸が十分に排泄されないとき”に、血液中の尿酸の濃度が高くなり、「高尿酸血症」となります。

尿酸の結晶化

過剰な尿酸は結晶となって関節にたまり、尿酸が血液中で溶けきれない状態が続けば、どんどん大きくなっていきます。この尿酸の結晶が何らかのきっかけではがれ落ちると、白血球が異物と認識し排除するために集まり、炎症反応がはじまります。これが痛風発作です。


痛風発作

痛風発作は夜間または明け方に発生しやすいといわれており、特に暴飲暴食・激しい運動をしたのち、脱水時などに起こりやすいといわれています。痛風発作は、激烈な痛みや腫れを伴う関節炎であり、その痛みは24時間以内にピークに達し、通常、3~10日間ほど持続します。痛風発作は、足の親指のつけ根(ここが最も多い)・かかと・ひざ・手首・ひじなどに起こりやすいといわれています。


尿酸値を上げる生活習慣

尿酸値は日々の生活の影響を受けて変動しており、大食・飲酒・脱水・ストレス・激しい運動などは尿酸値を上げる要因となります。


高尿酸血症により起こりやすい合併症

体の中にある尿酸の量(尿酸プール)は産生と排泄によって常に一定に保たれています。しかし、血清尿酸値が7.0mg/dlを超えた状態(高尿酸血症)が続くと、尿酸がどんどん蓄積していき、痛風結節(痛風発作)や腎障害(痛風腎)・尿管結石などの障害が引き起こされます。


治療目標は血清尿酸値6.0mg/dl以下

尿酸は低温になるほど溶けにくく、結晶になりやすい性質があります。人間の体は手足や耳などの末端になるほど体温が低くなるため、血清尿酸値が高い人は、手足などの関節に血液中で溶けきれなくなった尿酸が結晶となってたまり、痛風発作を起こしやすくなるのです。尿酸が体の中で結晶にならないように、血清尿酸値は平熱の溶解度を下回る6.0mg/dlを目指しましょう。


治療

治療の基本は生活習慣の改善と薬による治療です。

生活習慣の改善

  • 食べ過ぎに注意(肥満の解消) 食事全体のカロリーを抑えて、バランスのよい食事を心がけましょう。プリン体を多く含む食品(ビールなど)については摂り過ぎに注意しましょう。
  • アルコールの摂取はほどほどに ビールに限らず、どんなアルコール類も尿酸値を上げる作用があります。飲み過ぎには注意しましょう。
  • 水分を十分にとりましょう 1日2Lを目安に水やお茶などでまめな水分補給を心がけましょう。
  • 適度な有酸素運動 ウォーキングのような軽い有酸素運動を、毎日の生活習慣に取り入れ継続していきましょう。
  • ストレス解消 自分に合ったストレスの解消法を探すとともに、十分な休養や睡眠を心がけ、ストレスと上手に付き合いましょう。

薬による治療

尿酸値を下げる薬には尿酸生成抑制薬(尿酸が体の中でつくられるのを抑える薬)尿酸排泄促進薬(尿酸を体の外へ出しやすくする薬)の二つのタイプがあります。患者さんの状態に応じて薬の選択を行います。