東京都美術館のフェルメール展とパンダ🐼

東京都美術館のフェルメール展とパンダ🐼

2022/02/11(金)

みなさん、こんばんは。今日は建国記念の日でしたね。金土日と3連休の方も多いかと思います。僕は、開催が延期されていて昨日からやっと始まった「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」にいってきました。

昨日の夜から大雪という予報でしたので、滑って転んで頭部打撲したらどうしようかとドキドキしていましたが、起きたら家の周りは全然雪が積もっていなくて、駅まで快適に歩けました。雪の翌日は、溶けかけた雪が固まって氷のようになって、滑って転んでしまったと、頭部打撲の患者さんがよくいらっしゃいます。みなさん、くれぐれもご注意くださいね。

さて、僕は絵に詳しいわけではないのですが、今回の展覧会の目玉は、フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」です。反射してしまって写真が見にくいかもしれませんが、手紙を読んでいる女性の後方にある壁に、キューピッドが描かれているのが見えますか?

実は、この絵、誰かが壁のキューピッドの絵(こういうのを、「画中画」というそうですよ)を塗りつぶしてしまって、ずっと壁には何も描かれていないと思われてきたんです。1979年にX線検査をしたときに初めて、実はキューピットの絵が隠れていることがわかったそうです。それでも、塗りつぶしたのはフェルメール自身だと信じられてきたのに、なんと、修復する過程で、塗りつぶされたのはフェルメールの死後(つまり、塗りつぶしたのはフェルメール以外の誰かである)とわかったそうです。びっくりじゃないですか。

「本当の姿は隠されていた」とか、「キューピッドがそばにいた」というキャッチコピーに惹かれ、ぜひ、直接見たいと思ってチケットを予約して行ってきました。予約制のため、密にならないように時間あたりの人数が限られていて、他の人との距離を保って鑑賞することができました。展覧会はとっても良かったです。僕個人としては、絵画自体のほかにも、絵画修復について詳しく知れたのがとても勉強になりました。古いニスを除去したり、上塗りされた絵具を削るという絵画修復の過程について、わかりやすい動画がたくさん用意されています。

塗りつぶされた時期がフェルメールの死後であることについても、裏づけとなる写真とともに詳しく説明されていて、なるほどなるほどと思い、本当におもしろかったです。みなさんにもぜひお勧めします。

この展覧会は、上野公園の中にある東京都美術館で開催されていたんですが、園内のいたるところにパンダがいて、改めて、パンダの街だなと思いました。なんと、ポストもパンダでした。粋な計らいですね。切手コレクターの僕としては、記念撮影をしないわけにはいきません。

新しく生まれたパンダの名前はテレビではカタカナで見ることが多い印象でしたが、暁暁(しゃおしゃお)と蕾蕾(れいれい)と書くそうです。残念ながら上野動物園は休園中ですが、壁の向こうで、すくすくと育っているんだなぁと思い眺めていました。生まれたての頃のピンク色の映像には少しギョッとしてしまいましたが、白と黒の毛が生えてきて、もうすっかりパンダらしいですよね。

さて、帰りに公園をのんびり散歩しながら上野駅に向かっていると、いたるところにUENO3153と書かれています。

これ、なんだかわかりますか?僕はよくわからなくて、一体3153ってなんの数字なんだろうかと思っていましたが、振り返ると、大きな大きな西郷さんの像がありました。

正解かわからないし、だれに正解を聞いていいのかもわかりませんが、おそらくこれは、さ(3)い(1)ごー(5)さん(3)ということなんだと勝手に納得しました。

そして、上野駅の改札口に向かう途中、甘味処があったのでつい入ってしまいました。上野公園をたくさん歩いたので、いいですよね。美術館のチケットを見せたらあんみつに白玉を入れてもらえました。

ここにもパンダです。美術館や博物館がたくさんあり、パンダもいて、街全体でそういう文化を大切にしている感じが伝わってきて、改めていい街だなと納得しました。とても良い休日になり大満足です。

さて、明日も一日クリニックで患者さんのためにがんばります。みなさんも、良い週末を過ごしてください。