花粉症の症状🤧

花粉症の症状🤧

2021/2/15(月)

 みなさん、おはようございます。週末はいかがお過ごしでしたか?僕は家でゆっくり過ごしていました。そういえば、最近バルミューダというトースターを買ったので、毎日パンを食べています。水を入れてスイッチを押すとスチームを出しながら焼いてくれるので、とても美味しいんです。つい、あんこトーストとはちみつバタートーストを食べ過ぎてしまいます。

 院長ブログがしばらくぶりになってしまいました。何を書こうかなぁと思っているうちに、花粉が飛ぶ季節になってしまったので、花粉症について書こうと思います。

 診察の際、「花粉症ありましたよね、そろそろお薬を飲み始めましょうか」とお話すると、「そうなんですけど、まだそんなに症状が出てないので来月で大丈夫です」と言われる患者さんがいます。でも、花粉症は、花粉飛散初期からの早めの治療を始めるのがとても大切なので、ぜひ早めにお薬を飲み始めてください。今日の資料はこれです。

 20年前には20%弱だったのに対して、今では40%以上の方が花粉症を有病しているそうです。とても増えていますよね。治療に関しては、軽症の方も重症の方も、「第2世代抗ヒスタミン薬」を使うのが一般的です。第2世代抗ヒスタミン薬とは、前の第1世代抗ヒスタミン薬に比べて、眠気などの副作用が少ないお薬のことです。

 花粉症というと「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」という印象が強いと思いますが、その他にも花粉症の症状はたくさんあります。たとえば、目や首の皮膚炎の症状で皮膚科を受診して、花粉が原因だったということも少なくないですし、他にも、花粉によるアレルギー性結膜炎で、強い眼のかゆみに悩まされている患者さんも多いです。スギ・ヒノキによる季節性アレルギー性結膜炎を有病している割合は37.4%だそうです。このようなアレルギー性結膜炎の患者さんには、抗アレルギー点眼薬を処方します。

 ところで、患者さんの中には自分が花粉症かわからないという方も結構いらっしゃるので、そんな方にはイムノキャップラピッドという、指先から少しだけ血を取って、20分で結果がわかるアレルギー検査も行うことができますよ。

 はじめに、花粉症の治療はなるべく早く始めたほうがいいと書きましたが、それは、抗ヒスタミン薬には、花粉症の症状を抑えるだけでなく、症状をそもそも出にくくする作用もあるからなんです。初期療法とは、花粉飛散予測日や症状が少しでも現れた時点で治療を開始する方法です。この初期療法で、ぜひみなさんも花粉症症状を抑えましょう。

 まだ花粉の飛散量は少ないですので、今がお薬を飲み始めるのにいい時期だと思います。第2世代の抗ヒスタミン薬もたくさんあるので、当クリニックでは、毎回お薬の効き方を伺って、患者さんごとに合ったお薬を見つけていきます。どうぞ、ご相談ください。

 また、花粉症はせきの症状も出るので、今の状況で電車やバスなどでせきをするのは、「コロナと間違えられるんじゃないか」と、周りに気を遣いますよね。花粉症に悩む方々のために「私は花粉症です」というバッジを作ったお店の女性がニュース番組のインタビューで話していて、とても素敵な心遣いだなぁと思いました。

 さて、なんだか長くなってしまいました。今週も一週間、患者さんに健康と元気を届けられるよう、がんばります。