インフルエンザワクチンに添加されている防腐剤🥚

インフルエンザワクチンに添加されている防腐剤🥚

2020/9/4(金)

 みなさん、こんにちは。今年はコロナ禍の影響もあり、インフルエンザワクチンの接種が勧められていますね。当クリニックでも今週からインフルエンザワクチンの接種予約をはじめました。

 ところで、みなさんが通常受けているインフルエンザワクチンには、防腐剤が入っていることをご存知ですか?実は、通常のインフルエンザワクチンは、1瓶に大人2人分の量 (1ml) が入っているんです。1瓶から何人かに注射を分けることになるため、瓶に何回か注射針を刺すことになります。その際、細菌等が混入する危険性を回避する目的で、防腐剤であるチメロサールが添加されているのです。この「チメロサール」には、エチル水銀とよばれる有機水銀が含まれています。また、通常のインフルエンザワクチンには添加物としてホルマリン(ホルムアルデヒド)も含まれています。ホルムアルデヒドというと、シックハウス症候群などで有名かもしれません。

 当クリニックでは、患者さまにより安全なワクチンをご案内するため、チメロサールおよびホルマリンを両方とも含まないワクチン『フルービックHAシリンジ』を接種することが可能です。

 チメロサールフリーワクチンは、ワクチンを無菌状態に保つのに1人分ずつ個別の注射器につめて製造されているため、防腐剤を含みません。有機水銀の体内蓄積と副作用の心配がないだけでなく、接種によるアレルギー反応が少なく、注射時の痛みや腫れも軽減できるという利点がありますが、製造に手間がかかり数が少ないため、金額も高くなってしまいます。

 通常のインフルエンザワクチンが良くないと言っているわけでは決してありません。チメロサールは古くからワクチン開封後の細菌汚染防止のために用いられてきた物質であり、現在もほとんどの方は通常のインフルエンザワクチンを接種していますので、通常のワクチンを接種することに対して心配はしないでくださいね。僕も、毎年通常のワクチンを接種しています💉

 予防接種は効果が現れるまでに2週間程度かかります。効果が持続するのは約5ヶ月と言われているので、10月初旬~12月中旬に接種されることをお勧めいたします。

 今年はコロナ禍の影響で、インフルエンザワクチンを接種する方が例年より増えると予想されますし、ワクチンの数には限りがございます。接種を希望される方は、お早めにご予約くださいね。それでは、みなさま良い週末をお過ごしください。