[院内勉強会]トルリシティとアテオス💉

[院内勉強会]トルリシティとアテオス💉

2020/5/31(日)

 みなさん、こんばんは。僕は、今日はベランダに出たくらいで、一歩も玄関の外へは出ていません。今夜のライトアップはにこちゃんマークなのですが、2枚目に載せたこの前のものと比べると少し違うんです。目と目の間の一部屋、電気をつけ忘れてしまったのでしょうか。それとも、こういう新しいデザインなのでしょうか。謎です。

 最近は、製薬会社の方も在宅勤務で、クリニックにいらっしゃらなくなったため、メールなどで情報をいただいています。お薬の資料を眺めていたら、しばらく前に行った勉強会で載せていないものがあったことに気づいたので、ご紹介しようと思います。

 今回は、日本イーライリリー株式会社によるトルリシティとアテオスの勉強会です。2型糖尿病患者さんのための、血糖コントロールをするトリルシティというお薬を、アテオスという専用ペンを使ってご自分で身体に注入します。

 われわれが食事をとると、小腸からGLP-1(ジーエルピーワン)というホルモンが分泌され、血液を通ってすい臓に運ばれます。すい臓に運ばれたGLP-1は、インスリンの分泌を促し、それによって血糖値が下がるのです。トルリシティは、このGLP-1というホルモンと同じ作用を持っていて、2型糖尿病患者さんの血糖値を下げてくれるお薬です。

 自分で皮下に注入するのは一週間に一回で、食事に関係なく使うことができます。一回分の量が入った使い切りで、ご自分で量を設定する必要はありませんし、針の取り付けも不要なため簡単に使うことができます。

 トルリシティを使用する患者さんに一緒にお渡しするトルリシティシールもご紹介しますね。一週間に一度の投与日を忘れないように、このトルリシティシールをあらかじめ手帳に貼っておきます。予定の間は「t」と書いてある紫色のシールですが、忘れず投与したら2枚重ねの上のシールを剥がすことができ、下から「済」と書かれた黄緑色の面があらわれる仕組みなんです。とても、よくできていると思いました。

 ちなみに、僕は、予定はすべてiPhoneのカレンダーアプリで管理しています。そのような方は、必ず目に入るように、玄関やトイレのドアなどにシールをつけたカレンダーを貼っておくといいかもしれませんね。

 糖尿病は万病のもとです。糖尿病の疑いがある方は、なるべく早く治療を始めることをおすすめします。勤務先やお住まいの自治体で受けた健康診断結果をお持ちいただけたら、必要となる治療や普段の生活で気をつけるべきことについてアドバイスいたしますので、お気軽にご相談ください。

 勉強会をしてから数ヶ月が経ってしまいましたが、日本イーライリリー株式会社のMRさん、今回も有意義な勉強会をありがとうございました。

 いよいよ明日から6月ですね。梅雨入りを控え、あちこちで紫陽花が咲いています。昨日クリニックからの帰り、自宅の近くで見かけてつい写真を撮ってしまいました。咲きかけの紫陽花は、とても美しいですね。