2019/8/27(火)

　今日のお昼休みは、日本イーライリリー株式会社のユニークなMRさんによる糖尿病治療薬の勉強会を行いました。このMRさんは、「医食同源」の食をテーマに今まで76か国に放浪の旅をしてきたそうです。彼が今まで食べた世界で一番おいしい卵はパプアニューギニアの「ツカツクリ」という鳥の卵です。一般には出回ってなく、現地に行かないと食べられないそうで、なぜ美味しいかというと卵の身の約80％が黄身でできているというのです。他にも、猫を食べるペルーの少数民族の話や、食に関係した話が満載で、話についつい引き込まれてしまいました。写真家でもあり、世界各国で写真を撮り、その写真はさまざまな雑誌に掲載されているそうです。

　インターネットで調べてみたら、世界の果てまでイッテQ!で、イモトがパプアニューギニアを訪れてツカツクリの卵を温泉卵にして食べている画像が見つかりました。イモトはたくさんの山に登ったり、なんでも臆せず食べたりと、すごい才能だと思います。

　さて、本題です。今日は糖尿病治療薬「トラゼンタ®」「トラディアンス®」の勉強会を行いました。トラゼンタ®は胆汁排泄型の選択的DPP-4阻害剤です。他のDPP-4阻害剤との違いは、半減期が長いことで一日１回の内服で24時間しっかりと効果を発揮することです。また、他の薬剤が尿中に排泄されるのに対し、トラゼンタ®は主として胆汁から便中に排泄されるため、腎機能の悪い方にも安心して使用できます。トラゼンタ®だけでは血糖値の調整がうまくいかない時には、ジャディアンス（選択的SGLT-2阻害薬）が加わるトラディアンス配合錠®を使用します。トラディアンス配合錠®には低用量のAPと高用量のBPの二種類がありますので、患者さまそれぞれの血糖値に応じて調整可能です。選択的DPP-4阻害薬と選択的SGLT-2阻害薬の配合錠で用量が選べるのはトラディアンス配合錠®だけです。細かな調節が可能で、使いやすい薬剤であると感じています。

　日本イーライリリー株式会社のMRさん、面白い話と有意義な勉強会ありがとうございました。