寝坊と、[院内勉強会]慢性閉塞性肺疾患(COPD)の新しい治療薬💊

寝坊と、[院内勉強会]慢性閉塞性肺疾患(COPD)の新しい治療薬💊

2019/9/4(水)

 僕はいつも朝の7:20に目覚ましをかけて起きているのですが、今朝起きてスマートフォンを見たら、8:05でした。びっくりしました。目覚ましをかけ忘れたみたいです。急いで準備をして、走って駅まで行ったら9時の診療開始には間に合いました。もうそんなに暑くないので、汗だくにならずにすみました。起きて9時過ぎじゃなくて、本当に良かったです。

 さて、昨日のお昼休みは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対する新しい吸入治療薬のビレーズトリ™️(アストラゼネカ株式会社)の勉強会を行いました。聞きなれない病名だと思いますが、慢性閉塞性肺疾患とは、今まで慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた病気の総称で、長年(10年以上)にわたる喫煙と関わりが深い、肺の生活習慣病です。喫煙歴があって、階段や坂を上がるなど、身体を動かすと息切れが起こったら初期症状かもしれません。

 ビレーズトリ™️はデバイスが画期的で、複数の成分を、均等に、肺の隅々まで送り届けることを目指して開発された、世界初の薬剤送達技術を有する吸入薬です。一回2吸入を、一日2回するのですが、吸入の5分後には優れた呼吸改善効果を発揮するお薬です。(たくさん穴が空いている)多孔質で粒子が小さいエアー剤ですので、スムーズに吸入できます。

 当クリニックでは、気管支ぜんそくの患者さまは多く来られますが、慢性閉塞性肺疾患の患者さまはあまり多くありません。気管支ぜんそくに慢性閉塞性肺疾患を合併する場合もあるので、そのような患者さまにも対応できるよう、しっかりと勉強させて頂きました。

 10年以上の喫煙歴があり、身体を動かすと息切れが生じるような方は、慢性閉塞性肺疾患の可能性があります。また、その症状に慢性の咳や痰が伴っている場合は、気管支ぜんそくの合併も考えられるため、アレルギー検査なども必要になってきます。このような症状がみられる方は、ぜひ、お気軽にご相談下さい。

 また、たばこがやめられずに困っている患者さまには、当クリニックで禁煙外来も行っております。ニコレットなどでひとりで頑張っていても、どうしても挫折してしまう方は、定期的にご来院いただいて、僕が励ましますので、一度ご相談ください。ついつい誘惑に負けてしまう方には、吸いたくなってしまうような、たばこに触れる機会をなくすよう、生活の見直しも含めてアドバイスをしています。

 アストラゼネカ株式会社のMRさん、勉強会をありがとうございました。