[院内勉強会]パーキンソン病の新しい治療薬💊

[院内勉強会]パーキンソン病の新しい治療薬💊

2019/7/11(木)

 本日のお昼休みは、パーキンソン病の新しい治療薬であるアジレクト®(武田薬品工業)について勉強会を行いました。パーキンソン病とは脳内(中脳黒質)でつくられる神経伝達物質であるドパミンの量が減ることにより発症する病気です。

 手足・あごなどのふるえ、動作が遅い、動きづらい、手足の筋肉がこわばる、からだのバランスが悪く倒れやすいなどの運動症状気分の落ち込み、便秘、頻尿、立ちくらみ、不眠などの非運動症状などがみられます。治療の基本は薬物療法です。アジレクト®はドパミンを脳内で分解してしまう酵素「MAO-B」の働きを抑え、ドパミンの量が減らないようにする選択的MAO阻害剤です。

 今までのお薬は一日に数回の服用が必要でしたが、アジレクト®は一日一回の内服で済み、発症早期から投与可能な新しい薬剤です。病気が進行して薬剤の効き目が弱くなるウェアリング・オフ現象の時期にも継続できます。

 数々の臨床試験で有効性が認められていて、2019/6/1より長期処方も可能になりました。

 パーキンソン病は難病で、根気強く治療を続けなければなりません。当クリニックでは、患者さまの不安な気持ちに寄り添い、近隣施設と連携して治療を行なってまいります。武田薬品工業のMRさん、勉強会をありがとうございました。