腎臓内科とは

腎臓内科という言葉をご存知でしょうか。
みなさま、あまり馴染みがないと思いますが、外科にも、心臓外科や消化器外科があるように、内科の中でもさらに専門性によって分かれています。
そのうちのひとつが腎臓内科です。

以下のような方は腎臓内科を早めに受診してください

  • 尿が泡立つようになった方
  • 会社等の健診で蛋白尿が陽性だと診断された方

また、以下のような方も、腎臓内科を早めに受診してください

  • 他の医療機関に通院中だが上記の症状が改善されない方
  • 腎臓の専門家がいるクリニックでの再検査を勧められた方
  • 慢性腎臓病の方
  • 糖尿病性腎症の方
  • 慢性糸球体腎炎の方
  • 腎硬化症の方
  • 多発性嚢胞腎の方

早期発見・早期治療が人工透析を回避することに繋がります

腎臓病は、はっきりとした自覚症状のないまま進行してしまうことが多く、一度腎臓の機能を失ってしまった方は、透析治療などに頼らなければならなくなってしまうのが、現状です。
しかし、早期に治療を開始することで、腎機能の低下を防いだり、遅らせたりすることが可能です。

人工透析、腎移植への橋渡し

現実的には、末期腎不全に至ることを防ぐことが難しいケースも存在します。
当クリニックでは、不幸にも末期腎不全に至ってしまった患者様を人工透析や腎移植へ上手く橋渡ししていくという役割も担っています。
これはみなさんの身近な「かかりつけ医」だからこそ担うことのできる重要な役割だと考えています。

人工透析、腎臓移植とは

腎機能が低下すると、血液のろ過が十分に行えず、水分や老廃物が体内に溜まっていきます。
その血液内の老廃物と過剰な水分の除去を行うのが、人工透析です。

人工透析には、大きく分けて2つの方法があります。

1つ目が血液透析です。
血液透析は病院で行う透析治療で、多くの場合は週3回、12時間の通院が必要となります。食事制限はもちろん水分の制限も厳しく行っていくことになります。 実は、食事制限は透析導入前が一番厳しいので、結果的に透析導入直後はややゆるやかになるといえます。

2つ目は腹膜透析です。
腹膜透析は、自宅で自らの手で行う透析治療です。時間的な拘束は血液透析に比べると短いですが、お腹にカテーテルを埋め込むため、清潔操作など注意しなければならないことが多いです。
こちらの方法でも食事制限や水分制限を厳しく行わなければなりませんが、血液透析に比べてややゆるやかなものです。

腎機能が失われた場合、透析治療のほかに考えられるものは、腎臓移植です。
他人の腎臓を手術によって体内へ移植することで、本来の腎機能がほぼ回復する可能性があります。
まずは、早期発見・早期治療によって、人工透析や腎臓移植を回避することが大切です。
少しでも不安に思うことがございましたら、是非一度ご来院ください。

腎臓内科で行う治療とは

腎臓病の治療にはいくつかの要素が複雑に絡み合ってきます。
豊富な臨床経験を持った専門医が総合的に治療していくことでしか、腎機能を保存することは難しいです。

まずは、原疾患(原因となっている疾患)の治療(例:糖尿病のコントロール、腎炎の治療など)を行います。
これに加えて、食事療法、薬物療法、生活指導も必要になります。
腎機能を保存するために、適切なバランスがあるので、闇雲に運動したり、食事を制限したりすればいいわけではなく、専門医による適切な指導が大切です。

さらに、腎機能の低下によって引き起こされる症状にも対処していかなければなりません。
腎臓は様々なホルモンを分泌しているので、腎臓のはたらきが低下することで引き起こされる症状もあります。
例えば、貧血です。
腎臓は赤血球を増やす刺激をするエリスロポエチンというホルモンを分泌していますが、そのホルモンが分泌されないと赤血球が足りなくなり、貧血になってしまいます。
この他にも、骨を丈夫にする活性型ビタミンDの不足や、血中のカリウム、リンの濃度が上昇してしまったり、血圧が上昇したり多くのことを引き起こします。
これらの症状に対しても、治療していかなければなりません。

以上のように、腎臓病の治療には様々なアプローチが欠かせません。
腎臓に関するお悩みは、豊富な臨床経験を持つ、専門医にご相談ください。

当クリニックの特徴

総合的に腎臓病と向き合っていきます

腎臓病の治療は、生活習慣の改善、食事療法や薬物療法による血圧管理、貧血の改善、糖代謝の管理、脂質代謝の管理、塩分摂取制限などを総合的に行うことが必要です。
これらのうち、どれか1つだけに取り組むだけでは、満足な効果は得られません。
また、生活全般に関わってくることですので、治療には患者様のご協力が不可欠です。そのため、患者様に納得していただけるまで丁寧に、わかりやすく、何度でも説明いたします。
腎臓の専門家に患者様の総合的なサポートをおまかせください。

毎日、同じ医師が診療します

腎臓病の多くは、病気そのものを治すことは難しく、治療を長い間継続していく必要があります。その間、かぜをひいてしまうこともあると思いますが、当クリニックは一般内科の診療もおこなっておりますので、病気に関することはどんなことでもご相談ください。
身近な「かかりつけ医」として、みなさまの健康管理のお手伝いをしていきます。

診察の順番を予約できます

患者様のご負担を少しでも減らせるように、当院では、携帯電話、スマートフォン、パソコンからご予約ができる予約システムを導入しております。この予約システムでは、前日までは時間のご予約、当日になると時間内での順番の指定が可能です。当院では、患者様の待ち時間を少しでも減らしたいと考えているので、是非ご利用ください。

専門医

腎臓のはたらきは血液をろ過することだけではありません。腎機能の低下が、高血圧等の症状も引き起こすため、総合的に判断をして、治療の方針を決めていく必要があります。
また、腎臓病治療の技術は日々、進歩を遂げています。研究の最先端の技術を少しでもみなさまに還元していけるように、日々、研鑽を心掛けています。
是非、専門医のいるクリニックにいらしてください。

学術的な評価

【資格等】
医学博士(慶應義塾大学医学部内科・腎臓内分泌代謝内科)
日本腎臓学会専門医・指導医
日本高血圧学会専門医・指導医
日本透析医学会専門医

【著書】
『救急レジデントマニュアル』第4版 「電解質異常」「糖尿病性昏睡・低血糖症」「甲状腺機能異常」「急性副腎不全」
『透析ケア』2014年10月 「糖尿病性腎症」「糖尿病性ケトアシドーシス」
【論文】

  • Tokuyama H, Hayashi K, Matsuda H, Kubota E, Honda M, Okubo K, Takamatsu I, Tatematsu S, Ozawa Y, Wakino S, Saruta T: Differential regulation of elevated renal angiotensin II in chronic renal ischemia. Hypertension, 40: 34-40, 2002.
  • Hayashi K, Matsuda H, Honda M, Ozawa Y, Tokuyama H, Okubo K, Takamatsu I, Kanda T, Tatematsu S, Homma K, Saruta T: Impact of calcium antagonists on bleeding time in patients with chronic renal failure. J Hum Hypertens, 16: 199-203, 2002.
  • Hayashi K, Ozawa Y, Wakino S, Kanda T, Homma K, Takamatsu I, Tatematsu S, Saruta T: Cellular mechanism for mibefradil-induced vasodilation of renal microcirculation: studies in the isolated perfused hydronephrotic kidney. J Cardiovasc Pharmacol, 42: 697-702, 2003.
  • Matsuda H, Hayashi K, Homma K, Yoshioka K, Kanda T, Takamatsu I, Tatematsu S, Wakino S, Saruta T: Differing anti-proteinuric action of candesartan and losartan in chronic renal disease.Hypertens Res, 26: 875-80, 2003.
  • Ozawa Y, Hayashi K, Wakino S, Kanda T, Homma K, Takamatsu I, Tatematsu S, Yoshioka K, Saruta T: Free radical activity depends on underlying vasoconstrictors in renal microcirculation. Clin Exp Hypertens, 26: 219-29, 2004.
  • Homma K, Hayashi K, Kanda T, Yoshioka K, Takamatsu I, Tatematsu S, Kumagai H, Wakino S, Saruta T: Beneficial action of candesartan cilexetil plus amlodipine or ACE inhibitors in chronic nondiabetic renal disease. J Hum Hypertens, 18: 879-84, 2004.
  • Matsuda H, Hayashi K, Wakino S, Kubota E, Honda M, Tokuyama H, Takamatsu I, Tatematsu S, Saruta T: Role of endothelium-derived hyperpolarizing factor in ACE inhibitor-induced renal vasodilation in vivo. Hypertension, 43: 603-9, 2004.
  • Ozawa Y, Hayashi K, Kanda T, Homma K, Takamatsu I, Tatematsu S, Yoshioka K, Kumagai H, Wakino S, Saruta T: Impaired nitric oxide- and endothelium-derived hyperpolarizing factor-dependent dilation of renal afferent arteriole in Dahl salt-sensitive rats. Nephrology (Carlton), 9: 272-7, 2004.
  • Hayashi K, Wakino S, Ozawa Y, Homma K, Kanda T, Okubo K, Takamatsu I, Tatematsu S, Kumagai H, Saruta T: Role of protein kinase C in Ca channel blocker-induced renal arteriolar dilation in spontaneously hypertensive rats--studies in the isolated perfused hydronephrotic kidney. Keio J Med, 54: 102-8, 2005.
  • Wakino S, Hayashi K, Tatematsu S, Hasegawa K, Takamatsu I, Kanda T, Homma K, Yoshioka K, Sugano N, Saruta T: Pioglitazone lowers systemic asymmetric dimethylarginine by inducing dimethylarginine dimethylaminohydrolase in rats. Hypertens Res, 28: 255-62, 2005.
  • Tatematsu S, Wakino S, Kanda T, Homma K, Yoshioka K, Hasegawa K, Sugano N, Kimoto M, Saruta T, Hayashi K: Role of nitric oxide-producing and -degrading pathways in coronary endothelial dysfunction in chronic kidney disease. J Am Soc Nephrol, 18: 741-9, 2007.
  • Sugano N, Wakino S, Kanda T, Tatematsu S, Homma K, Yoshioka K, Hasegawa K, Hara Y, Suetsugu Y, Yoshizawa T, Utsunomiya Y, Tokudome G, Hosoya T, Saruta T, Hayashi K: T-type calcium channel blockade as a therapeutic strategy against renal injury in rats with subtotal nephrectomy. Kidney Int, 73: 826-34, 2008.
  • Hasegawa K, Wakino S, Yoshioka K, Tatematsu S, Hara Y, Minakuchi H, Washida N, Tokuyama H, Hayashi K, Itoh H: Sirt1 protects against oxidative stress-induced renal tubular cell apoptosis by the bidirectional regulation of catalase expression. Biochem Biophys Res Commun, 372: 51-6, 2008.
  • Yoshioka K, Wakino S, Homma K, Kanda T, Tatematsu S, Hasegawa K, Sugano N, Ito O, Omata K, Saruta T, Hayashi K: Renal cytochrome P450 as a determinant of impaired natriuresis by PPAR-gamma ligands in ovariectomized obese rats. Obesity (Silver Spring), 16: 965-71, 2008.
  • Homma K, Hayashi K, Wakino S, Tokuyama H, Kanda T, Tatematsu S, Hasegawa K, Fujishima S, Hori S, Saruta T, Itoh H: Rho-kinase contributes to pressure-induced constriction of renal microvessels. Keio J Med, 63: 1-12, 2014.