慢性腎臓病の症状

慢性腎臓病 春日駅前内科クリニック

腎臓の働きが低下すると以下のような症状が現れます。

  • むくみが出る
  • 血圧が上がる
  • 貧血になる
  • 尿の量が変化する(多尿→乏尿→無尿)
  • 疲れやすくなる
  • 夜間尿
  • 息切れ

慢性腎臓病は自覚症状がないまま進行していきます。
自覚症状が現れたということは、すでに腎不全がかなり進行してしまっていることが考えられるので、お早めに腎臓内科を受診してください。

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病とは、徐々に腎機能が低下していく腎不全のことで、
「慢性腎臓病」という病名ではなく、腎臓の機能が低下しているという病態を示したものです。

原因は様々ですが、主なものとして、

  • 糖尿病性腎症
  • 慢性糸球体腎炎
  • 腎硬化症

などが挙げられます。
これらの疾患は糸球体を傷害し、徐々に腎機能を低下させていくことで、慢性腎不全になっていきます。

慢性糸球体腎炎とは

糸球体の炎症によって、蛋白尿や血尿が出る病気を総称して糸球体腎炎と呼びます。
その中で、長期間続くものを慢性糸球体腎炎といいます。

この慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)の原因として多い病気がIgA腎症です。
IgA腎症は20年後には約40%が末期腎不全になることが判明してきているので、定期的に尿検査を受ける必要があります。

腎臓のはたらき

腎臓の働きは非常に幅広いです。
代表的なものとして、

1.老廃物を排出する

老廃物や不要な水分や塩分を尿として体外に排出しています。

2.血圧を調整する

塩分と水分の排出量をコントロールすることで、血圧を調整しています。

3.造血ホルモンを分泌する

赤血球を作るように骨髄にはたらきかけるホルモンであるエリスロポエチンを出します。

4.活性型ビタミンDをつくる

骨の生成に不可欠な「活性型ビタミンD」をつくります。

5.体液の量や電解質バランスを調節する

体液の量や電解質バランスを調整して、人間に必要なミネラルを体内に取り込みます。

慢性腎臓病のリスク―合併症―

腎機能が低下することで以上のような働きが弱くなってしまうため、
多くの合併症を招く恐れがあります。
例えば、

  • 貧血
  • 高カリウム血症
    →手や口のしびれ、不整脈、味覚異常を起こす。高度になると心停止に至ることも。
  • 高リン血症
    →リンが体内に溜まり、骨がもろくなったり、骨ではないところに石灰化を起こす。 などが挙げられます。

慢性腎臓病を放置し、腎臓の機能を失ってしまった方は、
透析治療などに頼らなければならなくなってしまいます。

人工透析となると、患者様の生活も変化せざるを得ません。
腎機能が低下すると、血液のろ過が十分に行えず、水分や老廃物が体内に溜まっていきます。
その血液内の老廃物と過剰な水分の除去を行うのが、人工透析です。

慢性腎臓病のリスク―人工透析―

慢性腎臓病を放置し、腎臓の機能を失ってしまった方は、
透析治療などに頼らなければならなくなってしまいます。

人工透析となると、患者様の生活も変化せざるを得ません。
腎機能が低下すると、血液のろ過が十分に行えず、水分や老廃物が体内に溜まっていきます。
その血液内の老廃物と過剰な水分の除去を行うのが、人工透析です。

人工透析には、大きく分けて2つの方法があります。

1つ目が血液透析です。
血液透析は病院で行う透析治療で、多くの場合は週3回、1回4時間の治療が必要となります。食事制限はもちろん水分の制限も厳しく行っていくことになります。 実は、食事制限は透析導入前の方が厳しいので、結果的に透析導入後は食事制限がややゆるやかになります。しかし、依然として厳しい食事制限であることに変わりはありません。

2つ目は腹膜透析です。
腹膜透析は、自宅で自らの手で行う透析治療です。時間的な拘束は血液透析に比べると短いですが、お腹にカテーテルを埋め込むため、清潔操作など注意しなければならないことが多いです。
こちらの方法でも食事制限や水分制限を厳しく行わなければなりません。
食事制限自体は、血液透析よりもややゆるやかなものです。

腎機能が失われた場合、透析治療のほかに考えられるものは、腎臓移植です。
他人の腎臓を手術によって体内へ移植することで、本来の腎臓の機能を回復することが見込まれます。現在では、生体移植も多く行われています。

上記のようなリスクを回避するためにも早期発見・早期治療が重要ですので、少しでも不安に思うことがございましたら、是非一度ご来院ください。

慢性腎臓病の治療

慢性腎臓病は、生活習慣の改善や薬物治療によって、進行を遅くすることが可能です。

当クリニックでは腎臓内科の専門医が、生活習慣の改善、食事療法や薬物治療による血圧管理、貧血の改善、糖代謝の管理、脂質代謝の管理、塩分摂取制限などを総合的に行っていきます。
これは、原疾患(原因となっている疾患)の治療とともに腎機能の低下による合併症を防ぐ必要があるからです。

慢性腎臓病の治療には腎臓に関する総合的な視野が欠かせません。

例えば、腎機能の低下を抑えるはたらきを持つクレメジンという薬ですが、ほかの薬も吸着してしまう可能性もあります。慢性腎臓病は、合併症はもちろん、免疫力の低下により、かぜなどの感染症にもかかりやすくなります。その他の薬との兼ね合いには特に注意しなければなりません。

慢性腎臓病をお持ちの方は、専門医にご相談ください。

慢性腎臓病は早期発見・早期治療が大切です

慢性腎臓病は自覚症状がなく進行していくため、尿検査以外に早期発見の方法がありません。
兆候を見逃さないためにも、毎年かならず、腎臓の専門医が在籍するクリニックで尿検査をお受けください。