投稿日:2015年6月4日|カテゴリ:院長コラム

最近、権威ある医学雑誌に掲載された禁煙治療に関する臨床研究をご紹介したいと思います。米国医師会のThe Journal of the American Medical Association (JAMA) という雑誌の2015年2月17日号に発表されました。

約2年の期間で、10か国、61の医療機関において、1か月以内に禁煙するつもりはないが、3か月以内に減煙・禁煙するつもりのある1510の人を対象に、試験が行われました。対象者をランダムに2つの群に分けて、1つの群にはバレニクリン(日本での商品名はチャンピックス®)(1mg/回、2回/日)を、もう1つの群には偽薬(プラセボ)を投与しました。目標は、4週目までに50%以上、8週目までに75%以上の減煙、12週目までに禁煙とされました。

結果は、15から24週の禁煙率は、バレニクリン群が32.1%、偽薬群が6.9%で、バレニクリン群の方が約4.6倍、禁煙率が高くなりました。また、21から24週では、バレニクリン群が37.8%、偽薬群が12.5%、21から52週では、バレニクリン群が27.0%、偽薬群が9.9%と、それぞれ、バレニクリン群の方が、約3.0倍、約2.7倍、高い禁煙率でした。

重大な有害事象(因果関係にかかわらず医薬品の使用によって生じたすべての好ましくないイベントのこと)の発生率はバレニクリン群:3.7%、偽薬群:2.2%で、有意な差はありませんでした。

なかなかすぐに禁煙に踏み切ることができない人への治療法の一つとして、使えそうですね。ただし、この治療スケジュールの場合、保険がきかず、自費診療になってしまうので、ご注意ください。少しでも禁煙にご興味のある方は、まずはお気軽にご相談ください。