投稿日:2015年5月15日|カテゴリ:院長コラム

昨日は、睡眠薬のエスゾピクロン(ルネスタ®)についての説明を聞きました。

 

発売日が2012年4月18日なので、発売されてから約3年経過しています。

ルネスタ® (Lunesta)の名前ですが、夜や睡眠を連想させる月(luna)+星(star)に由来しています。

 

ゾピクロン(アモバン®)は鏡像異性体のR体とS体が混ざっていますが、R体は催眠作用が弱くて苦味が強く、S体は催眠作用が強くて苦味が弱いとされています。そこで、S体だけにしたものが、エスゾピクロンであります。エスゾピクロンの苦味はゾピクロンの苦味の1/3程度といわれています。

 

エスゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系睡眠薬に属します。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はZ-drugとも呼ばれ、大抵Zの文字で始まることに由来します。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゾジアゼピン系睡眠薬と比較して、以下の違いがあります。

①反跳性不眠、依存性、耐性を起こしにくいとされています。

②筋弛緩作用が弱く転倒リスクが高い高齢者に対しても使いやすいです。

③徐波睡眠を増加させるため、深いリラックスした睡眠をとることができます。

④抗不安作用が弱いです。

 

現在、日本で発売されている非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は以下の3種類あります。

                          消失半減期(時間)

ゾルピデム(マイスリー®)               2

ゾピクロン(アモバン®)                 4

エスゾピクロン(ルネスタ®)              5

非ベンゾジアゼピン系睡眠薬の中では、消失半減期が長いため、寝つきが悪い(入眠障害)のみならず途中で目が覚める(中途覚醒)患者さんにも有効です。

 

以上、睡眠薬のエスゾピクロンに関するお話しでした。