投稿日:2015年4月9日|カテゴリ:院長コラム

今日は、クラシエの方に、女性に使われるよく使われる3種類の漢方薬について説明していただきました。

 

*気血水(きけつすい)

まず、「気血水」という言葉の意味について簡単に説明します。漢方においては、身体は「気」「血」「水」という3つの成分から成り立っています。「気」はエネルギー、「血」は血液、「水」は血液以外の体液のことを指します。「気血水」のバランスが乱れることにより、身体の不調が起こると考えられています。

 

*更年期障害に使用される漢方薬

①当帰芍薬散

・ 当帰芍薬散が適応となる気血水の異常

  水滞:余分な水が身体に溜まった状態  主症状―むくみ、めまい、頭痛、冷え、口渇、多尿

  血虚:血が不足している状態      主症状―貧血、冷え、めまい、肌の乾燥、月経異常

・ 当帰芍薬散に配合される主な生薬

  利水:水のめぐりを良くすることで、むくみや頭痛などを改善する。  沢瀉、茯苓、白朮

  補血:身体を栄養・滋養し、貧血や冷えを改善する。  当帰、芍薬

②加味逍遥散

・ 加味逍遥散が適応となる気血水の異常

  気滞:気が滞っている状態  主症状―イライラ、怒りっぽい、のぼせ、動悸、不眠

  ⇒「気」には「血」「水」を全身に巡らせる働きもあるため、「気」が滞ると、「血」「水」も滞る。

・ 加味逍遥散に配合される主な生薬

  理気:滞っている気を巡らせることで、自律神経を調節、鎮静に働く。  柴胡、芍薬、薄荷

  清熱:解熱、消炎に働き、のぼせやホットフラッシュなどを改善する。  牡丹皮、山梔子

③桂枝茯苓丸

・ 桂枝茯苓丸が適応となる気血水の異常

  瘀血:血が滞っている状態  主症状―冷えのぼせ、肩こり、下腹部痛、頭痛、めまい、しみ、月経異常

・ 桂枝茯苓丸に配合される生薬

  活血:滞っている血の巡りを良くすることで、うっ血に伴う肩こりや下腹部痛、冷えのぼせなどを改善する。  桃仁、牡丹皮、芍薬

  利水:水を循環させ、血の流れを確保する。  茯苓

  理気:気を循環させ、血の流れを確保する。  桂皮

 

 以上、婦人科3剤でした!