投稿日:2015年1月27日|カテゴリ:院長コラム

本日、2015年2月発売予定の新規酸分泌抑制薬であるボノプラザン(タケキャブ®)の説明を受けました。

胃酸は食べ物を消化したり、細菌を攻撃したりする働きがありますが、胃十二指腸潰瘍や逆流性食道炎の原因にもなりえます。そのような病気の時には、胃酸の分泌を抑えることが効果的な治療になります。ボノプラザンはカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB: Potassium-Competitive Acid Blocker)という種類の薬剤です。胃液を分泌する胃の壁細胞における胃酸分泌反応では,壁細胞の中から水素イオンを出してカリウムイオンを取り込むプロトンポンプと呼ばれる酵素(H+,K+ATPase)が働いています。ボノプラザンはこのカリウムイオンに競合する形でプロトンポンプを阻害し、胃酸の分泌を抑制します。ボノプラザンは既存のプロトンポンプ阻害薬と異なり、酸性の環境でも安定なため、高い濃度で集積し、長時間残存するので、速やかで優れた酸分泌抑制作用を示すそうです。実際、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の治療に加えて、ピロリ菌の除菌治療でも、高い効果が確認されているとのことです。この薬剤はブロックバスターになる可能性がありますね。