投稿日:2017年3月18日|カテゴリ:院長コラム

3月17日(金)、新規抗アレルギー薬であるビラスチン(ビラノア®)についての話を聞きました。

 

ビラノア®という名前は、Bilastine Non Allergy (⇒Bilanoa) に由来します。

 

ビラスチンは1日1回の服用で、通年性および季節性アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚疾患に伴う掻痒に対して、速やかに効果を発揮し、その効果が持続することが、臨床試験で認められました。

 

脳のPET画像を用いた検査で、ビラスチンは、大脳皮質のヒスタミンH1受容体を占拠しないことがわかりました。さらに、ビラスチンを服用しても自動車の運転能(線に沿って運転した時、その線からのずれの大きさにより運転能力への影響の大きさを評価)には影響を及ぼさず、眠気の副作用は非常に少ないと考えられます。

 

ビラスチンは空腹時に服用するのに比べて、食後に服用するのでは、AUC(血中濃度―時間曲線下面積)※が約40%、最高血中濃度が約60%低下し、効果が落ちるので、空腹時に服用することが重要です。

※血中濃度の曲線の積分値(面積)のことで、体内の薬物総吸収量の指標になります。

 

理想的な抗ヒスタミン薬の条件は、以下の点が挙げられます。

①速効性があり,効果が持続する。

②副作用(眠気,作業効率の低下など)が少ない。

③長期投与ができる(安全性)。

④投与回数が 1 日 1~2 回で、服薬アドヒアランスがよい。

ビラスチンは理想的な抗ヒスタミン薬に近いと考えられるのではないでしょうか。

 

花粉症の方にとっては辛い時期になりましたが、快適に過ごせるようになることを祈っております。